土地を決めるときに考えたい!~線状降水帯から家を守る~
今年は毎週のように各地で線状降水帯が現れ、家屋の浸水被害などがニュースとなっています。
我が家も「建売住宅+土地」を購入するときは散々、現地調査並びに過去の土地の状況を調査したものです。
土地を決めるときに一番気にしたのは自然災害です。
特に実家は河川の下流域で川に囲まれた地域(標高1~2m)なので、そちらに何かあった場合の避難先になるように考えました。
購入前の土地の調査
1)地名
水気を表す漢字が入っている所は避けました。
2)高低差
近所との高低差を見ました。購入した土地は団地内では低めの位置にあるものの
「道路の雨水マス」がかなり大型でそこからつながる雨水路への排水経路もマス
の方が標高が高く、出口(雨水路)が低いところを流れており、更には排水経路
出口が雨水路の上部にあることを確認。
3)万が一のシュミレーション
もし道路の雨水マスが冠水した場合はどうなるかを考えました。
自宅裏が線路となっており、そこが自宅よりも1.5m程度低い。
→ブロック塀1個分の高さを超えた水はすべて線路へ流れ(申し訳ないが)
標高の低い北東方面へ流れていく。つまりはブロック塀1個分しか水は
溜まらない。
4)実際過去はどのような地形だったか
当時は国土交通省のHPなどから過去の航空写真を見たり、過去の地図を見たり
して調査しました。結果はなだらかな傾斜のある森でしたので安心しました。
今は(民間なのかな?)こんなサイトもあるようです。
これら調査の結果、こんな土地を買いました。
この辺りには大きな川(堤防下部よりも水位が高い川)はなく、緩やかな河岸段丘に
なっています。その周辺の中でも10m程度高い位置に土地があるので水害はないかなと。
気になるのは貯水池でしたが、バカでかいし雨が降っても液面レベルは上がってこない
ので安心していました。
線状降水帯の威力を見た!
2022年7月12日はこの地域一帯に警報が発令される位の線状降水帯が発生しました。
電車も風雨に強いので有名な路線なのですが、徐行運転。
その日は仕事終わりで25分電車に乗って移動して飲み会だったのですが、帰りの徐行運転は本当に徐行で1時間以上電車に乗っていた気がします。携帯電話を見ていても線状降水帯は動く気配がありません。
駅を降りると、上の図の「通路」を通って帰ってくるのですが
貯水池
ありえない水量!もう越境しそう(・。・;
トンネルに入ると・・・
冠水して通れません(写真は遠回りして反対側から撮影)。
ガードレールの向こうが雨水路なのですが、貯水池への出口より貯水池の水面が上がってしまったので逆流しています。(平常時は雨水路の水深は10cm程度)
正直、ここまでの冠水は見たことがありませんでした。
ちなみに町のハザードマップでは、この周辺は冠水エリアになっていません。
迂回先の道路も川と化していました。
が、家の前(団地の道路)は水たまりもなく綺麗に水がはけていました。
この土地を開発した東栄住宅さん(町の規定が厳しいみたいでもあるけど)の造成でしっかり雨水処理の作りこみが出来ていた証ですね。
つい最近まで、土地を購入する前に色々考えすぎたかな?なんて思っていましたが、今回のような災害レベルを体験すると、考えておいて良かったな~!と思っています。
これから土地の選定をされる方は、是非水害に対するリスクマネジメント(ハザードマップだけではなくシュミレーションも取り入れると良い)にも力をいれてみてくださいヽ(^o^)丿
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